投球に伴う背部の痛み
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野球肩障害
所沢の菜のはな整骨院、院長の上野です。
先日から西武ライオンズの榎田選手が当院でケアをしています。
冬季でも週4はトレーニングです。
トライアウトがあるので、シリーズが終わっても気が抜けません。((+_+))
同郷の星として頑張ってもらいたい。
僕は、ケアを任されていて、ファンクショナルカッピングや酸素オイルなどでケアです。
榎田選手から色々なお話を聞けるので、本当に幸せなひとときです。
そうそう、最近、トレーナー活動として中学生の野球部に帯同することが増えているんです。
その中で投球時に背部痛を訴える子がいるので今回は背部痛の内容です。
投球時の背部痛は広背筋の肉離れが多い
広背筋は骨盤や胸椎や腰椎の棘突起、下部肋骨、肩甲骨下部から起始し、上腕骨小結節稜に停止します。
肩甲骨は正常だと上角が第1~第2胸椎棘突起間に、下角が第7~第8胸椎突起間間にあり、異常を訴える子は左右の肩甲骨の位置が違ったりします。広背筋は棘突起から起始し外方に向かう。その後肩甲骨の下角部をかすめながら滑車のように急に角度を変え、上腕骨に付着する。上肢の挙上時に伴う肩甲骨の上方回旋時に広背筋が活躍している。
広背筋の伸張性チェック法
広背筋は肩関節の伸展・内転・内旋の作用をもつ。また、骨盤の挙上・前傾作用、体幹の同側回旋作用をもつ。このことから伸張性にはこれらと逆の動きである同側骨盤の下制・後傾、体幹の反対側回旋、肩関節屈曲・外転・外旋肢位にもってくることで確認できる。下の写真が広背筋のチェック方法、ご自身でチェックしてみましょう。
体幹の前で、両うでの肘を曲げた状態で、指から前腕を密着させます。そのまま両肘が離れないように肩関節を屈曲していく。肩の屈曲角度の大きさで広背筋の伸張性を評価できます。
a:仰向けになり、計測側の手を後頭部に置きます。反対側の足を計測側の膝辺りで組み、計測側の骨盤が浮かないように注意します。
b:体幹の回旋を使いながら、計測側の肘を反対側に回旋させる。その際、後頭部に置いた手と肘の位置が同じ程度になるよう、肘の位置をキープする。床への垂線と尺骨の傾きとなす角で広背筋の伸張性と胸郭の可動性をチェックしましょう。
広背筋の肉離れのメカニズム
広背筋の肉離れはアクセレレーション期で痛みが鋭く、投球継続が困難となってしまう。投球時の背部痛がでる理由としては、胸椎から起始する広背筋が肩甲骨の下角に引っかかり、摩擦を受けて肉離れを起こすことが原因です。
a:アクセレレーション:肩甲骨下角周辺に鋭い激痛が走り、脱力を伴う。脳に衝撃が走り、投球が怖くなることもある。
b:圧痛部位:肩甲骨下角部周辺の広背筋以外にも前鋸筋や大菱形筋などが原因のこともある。
広背筋の肉離れタイプの投球肩障害ではほとんどが僧帽筋中部・下部の筋力低下、肩甲上腕関節後下方繊維の伸張性低下を伴っている。広背筋の肉離れを起こさない為にも日ごろからの広背筋のストレッチが必要です。
広背筋のストレッチング
①広背筋を背骨から肩甲骨下角周辺に寄せるようにします。
②肘で患側の上肢が下がらないように固定します。
③反対側の手で骨盤を前方から押し、後傾方向に回旋させる。肋骨の圧迫に注意する。
まとめ
投球肩障害を予防する為には、肩甲骨や肩関節の位置を日ごろから気にすることが大切です。スマホやゲームの普及により猫背の子ども達が多いです。姿勢が悪くなることで広背筋の柔軟背がなくなり、僧帽筋の筋力低下が肉離れの原因です。子ども達を指導する方々に技術やトレーニングだけの指導を重要視するのでなく、日ごろからの姿勢を声かけて頂くようにお願いしたいです。
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